特集
もっと知りたい野菜づくり ~ブロッコリー編~ vol.02
定植(夏まき栽培)
肥料などはあらかじめ土壌に混ぜておきましょう。使用する種類にもよりますが、堆肥であれば約1ヶ月前に、化成肥料であれば1週間前までには施しておきます。株間の目安は30~40cm。畝間の目安は、1条定植であれば60~70cm、2条定植であれば120~130cmとします。
定植時期も高温期にあたるため、定植直後の乾燥に注意しましょう。定植直後はたっぷりとかん水してください。夕方に定植を行う、雨の前日に定植を行うなどの対策をとれば、負担の軽減につながります。
育苗時期と同じく、過剰な水分・湿度は病気の原因となります。溝をしっかりとひき、水溜りができないようにしておきましょう。
管理(夏まき栽培)
定植3週間後を目安に一度追肥を行います。追肥と同時に土寄せ・中耕を行いましょう(写真3)。土寄せを行わないと、倒伏しやすくなります。一度に多くの肥料を与えるより、2〜3回に分けて少量を与えるほうが効果的です。ただし、収穫までの期間を考慮して追肥の時期を決めてください。あまり遅い時期の中耕は、葉や根をいためる原因となります。
写真3…1回目の追肥・中耕・土寄せ後のもの。定植後25日目。
収穫(夏まき栽培)
花蕾が触って硬くしまっている間に収穫を行います。やわらかく・隙間ができるようでは収穫適期を過ぎてしまっています。あらかじめその品種の特徴(収穫までの日数)を確認しておき、適宜確認をしてください。
ブロッコリーは蕾と肥大した軸を食用にする野菜のため、呼吸量・蒸散量が多く、収穫後の品質が劣化しやすいです。そのため、気温の低い午前中に収穫を行い、収穫後には冷蔵庫などに入れて品質の保持に努めましょう。