特集
vol.02 食用ほおずき『キャンディーランタン』~栽培方法①~
種まき
発芽適温は地温25℃~30℃と高温ですので、播種(種まき)適期の2月~3月頃では温度が不足しているため、加温設備を用いることが望ましいです。加温設備の準備が無い場合は陽当たりのいい窓際など、暖かい場所を選んで種まきを行ってください。種まきのポイントは種を深くにまきすぎないことです。また種はペレットコート種子なので、種まき直後はたっぷりと水やりをして中の種子までしっかりと吸収させましょう。水の衝撃で種が土から出てこないように注意してください。
※発芽するまでは、水で濡らした新聞などを土の上に被せておくと乾燥を防ぐことができます。その場合は、日々チェックをして最初の芽が出たら、すぐに新聞紙を外して日当たりの良い場所に置くようにしてください。
育苗
育苗期間は約55日で、本葉が5~6枚になるまで育苗します。育苗期間は昼20℃~30℃程度、夜は10℃を下回らないような環境が理想的です。水のやり過ぎには注意して下さい。日光をじゅうぶん当てて、しっかりした苗づくりに努めます。【播種・育苗のポイント!!】
- 種まきは浅く、土をかぶせすぎない。土の表面を見てペレット種子の白色がぎりぎり隠れる程度。
- 発芽までは地温25~30度を確保する。
- 土が乾燥しないような水分管理を行う。種子にコート加工をしているため、土壌水分が少ないとコート成分が十分給水しないので水分管理に注意。
- 7~10日程度で発芽する。
畑の準備
元肥は10a(1000㎡)あたりN、P、Kそれぞれ成分量で10~15kg(1㎡あたり化成肥料100g程度)を基準として施します。(基肥施用量については圃場の条件や作付け時期によって異なるため、前作の栽培状況や播種期に応じて加減する。)圃場での生育適温は20℃、地温18℃なので、マルチなどを用いて植え付け時の地温確保に努めましょう。良質の収穫物を得るためには雨よけ、ハウス栽培が望ましいです。
定植(植え付け)
定植は第1花の開花を目安に行います。降霜があると傷みにつながるため、中間地での露地栽培の場合、苗の植え付けは霜の恐れがなくなる4月中旬以降に行うのがいいでしょう。植えつけ株間を50~60cmとし、誘引用の支柱を準備します。畑の準備はナス・ピーマン等と同様に行います。夏期の乾燥を嫌いますので、梅雨明け頃からは敷きワラを用いるなどして土壌水分保持をはかります。
肥培管理は「トマト」に準じます。Nは控えめとし、P・K・Ca・Mgを効かせることに重点を置きます。